蛋白漏出性腸症のわんちゃんのために
食事制限を行って体調管理をすることをいいます。
PLE 蛋白漏出性腸症と診断されるとステロイドなどの投薬治療と平行して食事の見直しが行われ、一般的には療法食フードに切り替えて、経過をみます。
食事療法には、療法食フードによる管理と、手作り低脂肪食による管理とがあります。
どちらがいいというものではなく、その子に合っている方法を選ぶことが重要です。
IBD(炎症性腸疾患)の場合は食材を重視、IL(リンパ管拡張症)の場合は脂質を重視します。併発の場合は、どちらも重視です。
アレルギー食材や嗜好性を考慮しながら選びます。
メリット
デメリット
療法食を食べない、アレルギーがある、療法食では改善が見られない場合など
メリット
デメリット
「手作り低脂肪食」は手間がかかり計算などの負担も大きいのですが、その子にあった「食材」を見つけることができれば、体調を改善してあげることができます。
「手作り低脂肪食」による「食事療法」は、実際のところまだ研究の段階であり「絶対」ではありません。栄養面での不安もぬぐえませんし、それに対する適切な対応が明確化されていません。
ですが、ステロイドや免疫抑制剤で効果がでない場合など、あきらめてしまう前に最後の手段としてでも、一度試してみる価値はとても高いと思います。
食事で全てを管理できればそれに越したことはないのですが、体調や状態によっては薬を使った方が良い場合もあると思います。
常に主治医と相談しながら、何ごとも臨機応変に、体調をみながら対応する、というのが一番大切なのではないかと思います。